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頭の回転が早く、悪知恵がはたらく少女の14歳マティが可愛い。父の仇を討つために、お金をつくり、腕利きを雇い、父を殺した相手を追い詰めようと頑張る。はじめは少女で子どもなのでまともに相手にされないが、それでも旅を共にしていくうちに、彼女の強い意志と可愛らしさに愛情を向け始める。過酷な環境で心が折れかけそうになるが、仇の相手が突如現れる。そんなマティの復讐の行末を見届ける映画。しかし彼女はこの旅で復讐よりも大切なものを手に入れたのではないだろうか。少し感動した。20代男性

西部劇に詳しくないですが、やはり胸にくるものがあるストーリーだった。勇気あるマティの目的を果たすため、生き延びるためにどんな手も使うルースター。その姿を見てマティも逞しく成長していっているような気がした。ラストはよくある展開だけど感動した。あんな感じだったルースターが…。少しだけだが馬にもシンパシーがわくシーンがあったのも良かった。可哀想だけれど、馬が苦しまずにすむようにルースターはああしたんだと思う。彼なりの優しさだったのだろう。馬の従順さにも感動した。30代男性

マティの鼻っぱしの強さが次の場面に繋がる話の調子が良く、生意気なラビーフとの掛け合いも面白いんですが、この映画の魅力は何といってもコクバーンでしょう。荒々しい言動の裏腹、相手の意図を先読みしてうまく駆け引きするキレ者具合と、ピンチの時には犠牲も厭わない度胸には、真の保安官の実像を現しているように思います。そしてヒーローらしく、ピンチの時には助けてくれる。年齢が釣り合っていればマティは惚れていたはずの言うことなしのいい男です！死にかけたマティを抱え走る様がこの映画の見せ場だと思いますが、その前の敵との戦闘シーンも見ごたえあります。人生の色々を経験した保安官が輝く西部劇が観たい方におすすめの作品です。30代男性

どんな名優でも“子供と動物には勝てない”という言葉を聞いたことがあるが、この映画はまさにその言葉通りといった感じ。決して二人の演技が悪いわけではないが、Jブリッジス、Mデイモンという二人の名俳優が、Hスタインフェルドという子役にことごとく見せ場を持っていかれている印象を受けた。スピルバーグが指揮をしているだけあって、久々に本物の映画を観た充実感に満たされた。ただの西部劇とは呼べない良い作品だった。30代女性

西部劇に14歳の娘というちぐはぐな感じだが、ジェフ・ブリッジスの腕のある演技で不思議と違和感がなくなっていた。しかし、ジェフ・ブリッジスの飲んだくれガンマンは素晴らしかった。そして敵役の悪党どももどこか人情があって憎みきれない。マティを演じたヘイリー・スタンフェルドも大した女優だが、西部劇はやはりおっさん臭いおっさん達の演技が見どころだろう。ジョシュ・ブローリンも脇役だがハマり役。マット・デーモンはおっさん度がまだ足りない。へべれけなおっさんの役が似合うようになることを期待する。ただ、残念なのはマティの父親が人物説明なく早々に退場したため、復讐心に共感できなかった。開拓時代は、殺し殺されが日常だからか悲壮感がない。マティのキャラ的に涙は描かなかったのかもしれないが。最後はシンプルながら感慨深い。人生の喜怒哀楽も、時と共に全て哀愁に変わるのだろうか。40代男性